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抗ガン剤である

 パクリタキソールの合成法が開発されている一方で、天然ではどのような経路で導かれるのかが完全にはわかっていなかった。今回この複雑なオキセタンを含む多環状化合物が導かれる鍵中間体であるバッカチンIIIを形成する酵素が特定された[1]。これまでバッカチンIIIに含まれるオキセタン環は、エポキシ環の形成とその転位で導かれると考えられていた、その中今回、タキサンオキセタナーゼIと名づけられたチトクロームP450酵素が同定された。これがバッカチンIIIに含まれるオキセタン環を導く。タキサンオキセタナーゼIもエポキシ環を形成できるが、これがオキセタン環に変換されることはない。さらにオキセタン形成は、これまでには知られていない経路で導かれることが提唱されている。今回の酵素の同定を含む最近の発見をもとに研究者らは、合成生物学による大きなスケールでのバッカチンIIIの合成を行いたいとしている。

 バッカチンIII、ちゃっかり鎮座している。

[1] Chemical & Engineering News 2024 January 29, p. 9.

DOI: 10.1126/science.adj3484

24.2.14

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