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ブロックチェーンは

 暗号通貨に関連するテクノロジーだが、バーチャルコンピューターのように動くため化学シミュレーションもできる。これまで化学のルールをもとに合成経路を予測するソフトウエアを設計してきた研究者らは、このブロックチェーンを用いた [1]。2020年研究者は、自分達のプログラムを用いて、前生物学的な分子のネットワークができる様子を報告した[2]。さらに今回Allchemyというソフトウエアを、オープンアクセスプラットフォームであるGolemを介してコンピューターの分散型ネットワークと繋げて、以前と比べて処理能力を相当向上させた。ここでは高価なスーパーコンピューターにアクセスする必要はなかった。プログラムを実行した結果、9つの単純な出発化合物から110億以上の反応が提示された。結果は代謝のようなサイクルも含まれていたが、そのうちのいつくかだけが自己複製していると考えることができる。50年以上に渡り、高分子がなくて低分子だけで、代謝サイクルを成長させることができるかどうかの議論が続いてきた。この論文はその問題に解を与えているわけではないものの、その可能性を示している。

 ブロックチェーンについて、ブログにちゃんと書きました。

[1] Chemical & Engineering News 2024 January 29, p. 6.

DOI: 10.1016/j.chempr.2023.12.009

[2] DOI:10.1126/science.aaw1955

24.2.11

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