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抗凝血剤であるヘパリンは

 通常豚の腸由来である。それは肥満細胞に豊富に存在するが、危険な豚熱の広がりが中国でのヘパリン供給に影響を与えた。ヘパリンの不足は、その粗悪化を引き起こし、米国では2007年100人以上が死亡、2008年以降リコールに至り、さらに供給低下になっている。それに対して今回、動物に依存しないヘパリンの合成が報告された[1]。これによって豚のヘパリンに、化学的にも生物学的にも類似の生合成ヘパリンの開発ができるようになった。この新たな合成の最初の段階は、ヘパリンの前駆体であるヘパロサンを大腸菌から抽出し、ついでヘパロサンからアセチル基を除去、部分的にそれらを硫酸塩に置き換えた。一連の酵素反応を通して研究者らは、N-スルホヘパロサンを、ヘパリンと大変よく似た化合物に変換した。さらにこの反応を改良し、大量のヘパリン生産を達成している。さらに研究者らは、このヘパリンを医療現場で使われる低分子版への変換にも成功した。

 ヘパリン合成、へばらんずにたどり着いた。

[1] Chemical & Engineering News 2024 March 25, p. 6.

DOI:10.1073/pnas.2315586121

24.4.5

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