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食品や飲料に直接触れる

 ラップ、ミルク容器を含む36種類のプラスチック製品からの抽出物が分析された[1]。質量分析の結果、16846の個別の化合物のピークが観測された。ある食品容器では37種類だったが、ポリビニル塩化物ラップでは9936見つかり、これはおよそ9000の化合物に相当する。これらの幾つかは、可塑剤や安定化剤のような意図的な添加物であるが、他の化合物は副反応によって生じるか、原料の添加物の不純物由来であるか、時間をかけてプラスチック容器が分解して生じたものかである。さらにこれらの化合物の、内分泌系の鍵となる化合物であるエストゲンやアンドロゲン受容体との相互作用についても試験が行われた。全てのタイプのプラスチックからの抽出物は、これらの受容体の一つあるいはそれ以上を活性化あるいは抑制した。同時に公開された別の研究は、プラスチック抽出物や添加物が、100種類以上のGタンパク質共役型受容体(GPCRs)にバインドするかそれらを破壊するかについて明らかにしていた[2]。その結果、いくつかのサンプルは、24時間周期の代謝過程に関わる2つのGPCRsと強く相互作用することもわかった。

 ラップが、受容体をトラップする?

[1] Chemical & Engineering News 2024 March 25, p. 8.

DOI: 10.1021/acs.est.3c08250

[2] DOI:10.1021/acs.est.3c08392

24.4.9

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