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米国南部や中西部に住む人は

 この春、木の下では上を見ない方がいいかもしれない。二つのセミの集団が地面から飛び出して頭上を通過する。その時まれに勢いよくおしっこを噴射し、人はそのシャワーを浴びることがある。これはセミのサイズでは不可能であると考えられてきた噴射である[1]。これまでは3 kg以上の重さの動物だけがおしっこ噴射が可能であると考えられてきた。一方で昆虫にとっては、表面張力の関係で、飛沫おしっこの方がエネルギー的に有利である。それに対してこの原則とは外れるセミが観測された。その独自のスタイルを実行できるセミは、相対的に大きく、時にはハチドリよりも大きい場合もある。さらにセミは、栄養素がほとんどない樹液を数トン飲んで十分なエネルギーを確保しているために噴射が必要だ。このセミの噴射は新たなテクノロジー、特にマイクロ流体工学における、大きなポンプ能力を有する小さな容器やエネルギー論についてのヒントである。それだけではない。動物に関するほとんど知らない興味ある事実に出会ったこと、さらに多くの謎があることを示してくれた。

 セミが、ケミーになった。

[1] Chemical & Engineering News 2024 March 25, p. 40.

DOI: 10.1073/pnas.2317878121

24.4.13

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