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神経外科手術を受けた患者さんの

 30%ほどの方は、脳や脊髄を囲んでいる脳脊髄の液体の漏れによる合併症を経験する。外科医はこの漏れを防ぐために、神経系をカバーする硬膜組織を縫合する。縫合に伴う漏れを防ぐのを確かにするために外科医はさらに接着剤を用いる。ただ現在使われている硬膜接着剤は、湿った組織には強く接着しないで、簡単に砕ける。その中今回、ナメクジの粘膜にヒントを得た接着剤が開発された[1]。アルギン酸塩とポリアクリルアミド、ヒドロゲルと細胞組織を満たす外科用のキトサン溶液を使ってタフなヒドロゲルからなる接着剤二つを用意した。ヒドロゲル分子同士の強い引力が、軟組織への強い接着を可能にする。応力試験では、これまでの接着剤では伸縮あるいは圧縮で剥がれていたのが、そのままの状態を保っていた。さらに新しい接着剤で、切開した豚の硬膜組織を繋ぎ合わせた。流体圧を少し上昇させると、従来のものでは40%程度が壊れたが、新しい接着剤は、より高い圧力でもそのままだった。

ナメクジにしたのは、おみくじからでしょうか。

[1] Chemical & Engineering News 2024 April 1, p. 5.

DOI:10.1126/scitranslmed.adj0616

24.4.14

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